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子どもにボードゲームのルールをわかりやすく伝える方法|療育や家庭でも役立つコツ

「ルールが難しくてすぐ飽きちゃう…」そんな悩みを解決!

子どもと一緒にボードゲームを楽しもうと思ったのに、「ルールがわからない」「難しい」と言われて、ゲームが始まる前に雰囲気が悪くなってしまった経験はありませんか?

実は、子どもがボードゲームを楽しめるかどうかは「ルールの伝え方」にかかっていると言っても過言ではありません。

この記事では、療育の現場でも実践している「子どもにルールをわかりやすく伝えるための工夫」を3つのポイントに分けてご紹介します。

ルールはシンプルに!最小限からスタート

子どもにルールを伝えるとき、まず意識したいのは「情報量を減らす」ことです。大人には当たり前に思えるルールも、子どもにとっては処理しきれないこともあります。

  • 最小限のルールから始める 例えば、ルールが複数ある場合は、その中から最も重要なルールだけを先に伝えましょう。慣れてきたら徐々に追加していく方法が効果的です。
  • 子どもの特性を考慮する 例えば、細かい指示が苦手な子どもには、大まかな流れだけを伝えたり、スピード感を重視するゲームでは時間制限をなくしてみたりと、その子に合ったアレンジをしてみてください。
  • 例を使って説明する 具体的な状況を例にして、「こういう場合にはどうするのか」を実際にやってみせると理解が深まります。

視覚的なサポートで「見える化」しよう

ルールを言葉だけで説明するのは、子どもにとって分かりにくい場合があります。そんなときに役立つのが「見える化」です。絵や文字を使ってルールを視覚的に伝えることで、子どもが直感的に理解しやすくなります。

  • ルールをイラストで描く 例えば、「このカードを引いたら次の番に進む」といったルールは、カードやボードゲームの流れを簡単なイラストで描いて見せると良いでしょう。
  • 手書きでルール一覧を作る ホワイトボードや紙を使って、ボードゲームの基本ルールを短く書き出してみましょう。大きくはっきりと書くことで、子どもが目で見て確認しやすくなります。
  • 視覚的な道具を使う カラフルなカードや図解を使って説明することで、子どもの興味を引きつけることができます。具体的なツールを使えば、より分かりやすい説明が可能になります。

一緒に楽しむ姿勢が一番のサポート

『どうすれば分かりやすく伝えられるの?』と悩む必要はありません。シンプルに、そして視覚的に伝えることで、子どもがルールを理解しやすくなり、ボードゲームの楽しさを存分に味わえるようになります。

大切なのは、ボードゲームが「楽しい!」と思える体験を共有すること。ルールが伝わることで、子どもとのコミュニケーションがよりスムーズになり、一緒に過ごす時間がもっと充実したものになるはずです。

ぜひ、このコツを活用して、楽しいボードゲーム時間を過ごしてください!

編集・監修者

衛藤 陽亮

作業療法士として、医療機関や介護福祉施設、放課後等デイサービスなど、さまざまな分野で豊富な経験を積む。介護福祉施設ではリハビリ業務だけでなく、施設運営や経営サポートにも携わり、幅広い視点で利用者やスタッフの支援に尽力。これまでの経験をもとに、子どもたちの健やかな成長と未来の選択肢を広げるため、日々情熱を持って活動している。

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